お一日参り(お朔日参り(ついたちまいり))という言葉は知っていますか?
なんだか聞いたことがある...と思われる方も多いでしょう。
筆者の祖母が、昔から欠かさずにしていたのをふと思い出しました。
いったいどういう意味でどんなことをするのでしょう、詳細を調べてみることにします。
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意味や起源がいつから
意味は、毎月一日(朔日)に、神社に参拝することです。
月の運行を基準とした太陰暦では
- 1日が新月
- 15日が満月
にあたります。
現在は、太陽暦で多少ずれることがあり、一日(新月)に合わせて参拝します。
起源がいつからかは確認できませんでしたが、江戸時代にはこの習慣がありました。
古くから伝わる風習で、その地域ごとに様々な特色があります。
効果はどのようなものか
効果という言い方をしましたが、この一日参りは新しい月が始まる(たつ)一日に神社に参拝します。
- 無事に過ごせた一か月の感謝
- 新しい月の無病息災
- 家内安全
- 商売繁盛
- 生業繁盛
などを祈念します。
そしてまた次の月の一日めがけて神社に参り、感謝とその月の祈念をしていけば、だんだんと効果を感じられるのではないでしょうか。
月始めに、神社の神聖な領域を感じる
月に1回、朝早く起きて神社の神聖な領域に入ります。
その清々しい氣を感じ、日々の生活の中で曇ったり汚れてしまった心を、綺麗に洗い流します。
そしてまた、心新たにを神様に祈念しましょう。
日頃から目に見えなくても、守って下さっている神様の導きに感謝をすることで、より一層人生が豊かになる気がしませんか。
人間は怠けてしまうもので、一日という目標を作り、神域を感じ、体や心をリフレッシュさせたいですね♪
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伊勢神宮などでは盛んに行われている
伊勢神宮などの地域の一日には、毎月朔日朝市が行われており、朝の早い時間から大賑わいとなっています。
赤福本店の前には、朔日餅も買い求め長蛇の列ができます。
神社・仏閣に対する信仰の厚い伊勢ならではですね。
その日は、朝早くから礼服で装い、何十という神社を参拝する方も多いとか。
男性も女性も黒一色に身を包んで、山の中に点在する神社に参拝する姿は驚くばかりでした。
お参り(作法)の仕方
基本は、二礼二拍手一礼です。
- お賽銭を入れて、2回お辞儀する
- 2回手を叩く
- 祈願の言葉を述べる
- 最後にもう一度、お時儀をする。
祈願の言葉は心の中で言うより、小さな声で言葉に出す。
住所・名前も伝えると良いとされているので、忘れないように付け加えることにしましょう。
1日と15日、月に2回行く信仰の熱心な方もいます。
どうしても一日に参れないようでしたら、二日でも月の始めのほうでしたら良いそうです。
さいごに
何百年続いているであろう一日参り(朔日参り)の風習。
改めて調べてみたら、なんとも良い風習でしょうか。
忙しい現代で、一日参りをする時間もない方も多いと思いますが、目に見えない力、周りの支えてもらっている感謝を忘れない為にも見習いたい風習だと思いました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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